(1)一般廃棄物
我が国では、平成元年度以降毎年年間約5,000万トンの一般廃棄物が排出されています。排出量は13年度以降10年連続で減少しており、22年度は、総排出量4,536万トン、国民1人1日当たり976gとなっています。
一般廃棄物については、市町村が定める処理計画に沿って処理が行われていますが、市町村が行った処理のうち、直接焼却された割合は79.0%となっています。焼却以外の中間処理(破砕・選別による資源化、高速堆肥化など)や再生業者などに直接搬入される量の割合は19.5%となっています。最終処分量は484万トンで、年々減少しています。
(2)産業廃棄物
全国の産業廃棄物の総排出量については、ここ数年ほぼ横ばいですが、平成22年度は約3億8,975万トンと前年度に比べ約1%減少しています。種類別では汚泥、動物のふん尿、がれき類が全体の約8割を占めており、また業種別にみると、電気・ガス・熱供給・水道業、農業、建設業の上位3業種で総排出量の約6割を占めています。
処理状況については、再生利用量は約2億671万トン(約53%)、減量化量は約1億6,944万トン(約43%)、最終処分量は約1,359万トン(約3%)となっています。
最終処分場の残余年数については、平成22年度末時点において全国平均19.3年で、依然として厳しい状況にあります。
(3)リサイクル
一般廃棄物のリサイクル率(ゴミ総処理量に対する総資源化量の割合)は、平成22年度は20.8%となり、着実に上昇しています。
(4)不法投棄
平成22年度に新たに確認された産業廃棄物の不法投棄事案は、216件6.2万トンで、件数、トン数ともに前年度より減少しました。しかしながら、この不法投棄は、景観を壊すだけでなく、悪臭が発生したり、ごみから流れ出たダイオキシンなどの有害物質が地下水を汚染するなど、日本各地で社会問題を引き起こしています。